まだまだ,まだまだだ。わたしたちは,昔のままでいる。それでは,ダメなんだ。
quote:リビアがインターネットから消えた。先週金曜日に,リビアの「.ly」ドメインにまったくアクセスできなくなった。理由はわからないが,その手がかりはリビアのドメインを販売するLydomains.comのメールにあるかもしれない。そのメールでは,インターネット・アサインド・ネームズ・オーソリティが管理しているリビアのドメインのネームサーバー割り当てが,思い通りにならないことを悔やんでいる。
いまグーグルで「.ly」ドメインの検索結果にアクセスしてみると,一部つながらないところはあるがおおむねつながる。その一部つながらないところも,わたしの環境だけなのかどうかはわからない。日ごろリビアのサイトをみに行くことなんてほとんどないとたいした問題と思えないような気もするが,でも,米国や日本のサイトで同じことが起こらないとは云えない。リビアのドメインはひとつのネームサーバーでしか管理されていないと記事にはあり,それと比べたら予備のネームサーバーがある日本や米国はまだ安全性は高いが,それでもどこかの国が消滅し,ぽっかりと地球に穴が開くことはあり得るのだ。
話は変わる。新幹線がいくら速くなったって,本州の端から端まで行くには8時間ぐらいかかる。飛行機なら地球を周回できるったって,日本から英国までは4時間以上かかる。各国の情報はテレビや新聞が伝えてくれるかもしれないが,おおむね報道とは,誰かが意図した情報でしかない。だがネットであれば,おいそれと行くことができないような地域の情報もリアルタイムで得られるし,地球の裏側のストリーミング音楽も聞ける。移動に一瞬も時間は必要なく,近すぎるところも遠すぎるところもなく,知っているところと知らないところもなにも変わらない。世界地図や地球儀で物事を理解するのではなく,ネットで物事を理解すれば,違う地平線がみえるだろう。その地平線から昇る太陽は,わたしたちの知らない光を放つ。わたしたちは,その物事のみ方に切り替える必要がある。あるんだよ,一刻もはやく。
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